婦人科
婦人科疾患は、多岐にわたりますが、一つ一つ患者様の立場に立った診療を心がけております。
子宮筋腫
超音波検査の発達と共に、30歳以上の女性の20~30%に認められます。そのすべての患者様に手術適応があるのではなく、悪性の可能性、症状、大きさ、筋腫の部位、挙児希望の有無を十分確認してから、治療を行っております。
子宮内膜症
子宮内腔または子宮筋層以外の部位で発生・発育する病気です。月経痛が主訴ですが性交痛、排便痛、腰痛も出現し、不妊症の原因にもなります。子宮筋層に発生したものは、子宮腺筋症という病名で呼び、卵巣に出現したものはチョコレート嚢腫ともいいます。
30歳前半にピークがあり、150人に1人の頻度と言われていますが、軽症の子宮内膜症は10人に1人の女性に存在するとも推論されています。
卵巣嚢腫
女性の性腺である卵巣に腫瘍が発生する頻度は、女性の全生涯でみると5~7%とされています。卵巣腫瘍は、多種多様ですが大部分は良性で、機能性の場合も数多くあります。腫瘍マーカー、画像診断も合わせて、経過観察でよいのか手術適応かを判断していきます。
更年期障害
40代から少しずつ始まり、のぼせ、肩こり、動悸、抑うつ状態など諸症状があります。当院では、患者様の症状を充分お聞きした上で、適切な治療を行っております。
治療には、漢方薬、ホルモン補充療法(内服、貼付剤)、安定剤など種々のものがあります。
さらに、プラセンタ療法を単独または、併用して使用する事も可能です。
45歳から59歳までは保険適応があり、1週間に2回、症状が改善しない時は3回まで、月に15回までは投与可能です。(1回1アンプル皮下注射)。
それ以外(年齢、投与量、投与回数など)で必要な患者様は、自費で投与することも出来ます。
ただし、プラセンタを皮下注射しますと、献血は出来なくなります。
詳しくは、ご来院時にお聞き下さい。
子宮下垂、子宮脱、膀胱下垂
老年期になりますと、外陰部より子宮が下がり、指で触れたり、頻尿症状が現れる事があります。
一部が触れるのを下垂、一部や全部が脱出するのを子宮脱と言います。また膀胱が下がってくるのを膀胱下垂といいます。いずれも、お産や重いものを持ったり、また加齢により、子宮を支えている靭帯のゆるみが徐々にすすみ症状が出現します。
治療は、手術やペッサリー(いろいろなタイプのがあります)と言う器具を膣に挿入します。
ブライダルチェック
最近、ご結婚する前に、子宮癌検診、おりもの(帯下)、子宮、卵巣、基礎体温についてなど、調べてもらいたいという患者様も増えております。
お気軽に、ご結婚前のご自身の健康チェックをしてみてはいかがでしょうか?
避妊相談
低用量ピル、超低用量ピル、プロゲスチン(ミニピル)、避妊リングなどがあります。
緊急避妊は、1回だけ内服するピルと2回に分けて内服する方法があります。
性交後72時間以内に内服しますと約95%の避妊効果があります。
性感染症
クラミジア感染症、、淋菌感染症、梅毒、尖圭コンジローマ、トリコモナス膣炎など、最近増加傾向にありますので、おりものの増加、パートナーの症状などお心当たりのある患者様はお早めにご相談ください。
人工妊娠中絶術
子宮内に胎嚢が確認された、妊娠5週から、妊娠12週未満の方が対象となります。当院では日帰りで安全な手動式真空吸引術で行っています。
妊娠12週から妊娠21週6日まで中絶は可能ですが、2泊3日、もしくは、3泊4日の入院が必要となります。
詳しくは、お電話等でお問い合わせ下さい。
その他
月経不順、月経痛、過多月経、月経前のイライラなどの月経前症候群、下腹部痛、帯下(おりもの)、外陰部の違和感など、何か心配なことがありましたら、いつでもお気軽に受診してください。
外来診察について
- 外来診察時の穴あきの紙パンツ(使い捨て)を無料で使用できます。
内診に抵抗感のある方はどうぞお使いください。
また、思春期の方や、未経験の患者様は、腹部超音波検査をおこない、内診はしません。 - 診察時、上記のような、内診に抵抗感のある方は、畜尿してきていただくと腹部超音波検査で子宮卵巣の検査は可能です。
- どうしても検査が必要な患者様は、穴あきパンツをご使用いただき経肛門より超音波検査を行うことがあります。